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更新日:2024年2月13日
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私たち南吉朗読ででむし会は、安城市中央図書館主催の「平成24年度南吉朗読ボランティア養成講座」の修了生で立ち上げたグループです。
同年7月から南吉館での南吉作品朗読会や、出前南吉館として中央図書館や歴史博物館、新田南吉下宿などでの朗読を今日まで続けています。
ほとんど会員が目減りせずに活動ができているのは、なぜでしょうか。
それはなんと言っても南吉作品の魅力に会員がどっぷりとつかっているからです。
南吉作品は、ででむしの触覚のようなみずみずしい感性から生み出されています。
そこから生み出される見事な情景描写や心理描写は、それを読むだけで想像力が働き、文章世界が映像世界に変換できます。
幼年の南吉は、母親の温かみを知らない境遇で育ちます。
青少年期は文学的な才能は開花しますが、次第に結核にむしばまれ死の恐怖と対峙していました。
その孤独の中、彼は文学に打ち込むことで心の安らぎを得ようとしました。
そこから、「ごんぎつね」、「手袋を買いに」、「おじいさんのランプ」や数々の幼年童話などのたくさんのすばらしい作品を残しました。
文学に打ち込むことで自分が甦ることを信じたのです。
私たちはこの南吉の生きざまに共感しています。
相田みつをさんの言葉に「土の中の水道管、高いビルの下の下水。大事なものは表に出ない」がありますが、新美南吉作品はこの表に出ない大切なものを私たちに教えてくれます。
私たちは、南吉の灯を消さないように、南吉作品のよさが伝わる朗読ができるように研鑽を積み重ねながら、読めば読むほど味の出てくる南吉作品の朗読をこれからも続けていきたいと思っています。
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